峠と言うのは2地点間が山や丘になっていて、その標高最高点付近のことですが、そうでなくても気持ちの良い道というのはあります。ひょっとして個人的な好みかもしれませんがそこは大目に見てやってください。
また、現在は峠プロジェクトに登録はされてはないけど、走っていて楽しい気持ちの良い峠や山道を紹介したいと思います。かなりマニアックな道もありますので実際に行かれる方はご注意を(笑)
谷峠
石川県白山市から福井県勝山市へ抜ける国道157号線です。標高最高点は900mくらいです。
石川県側の白峰地区は元々標高が高いせいもあって暫く坂を登って行ったら峠に来たように感じますが、反対の福井県側はかなりのアップダウンと坂が長いです。そのせいもあって時折ロードバイクが猛スピードで下ったり、体力つくりに登ってきたりします。
石川県側は谷を行くのであまり眺めは良くありませんが、福井県側はかなり開けていて、福井北部の山々や石川県側の大日山あたりを振り返りながら見ることができます。
このあたりは豪雪地帯でもあり、よく雪や雨で通行止めになりますし、車両の事故も時々発生しています。
昭和40年代にはトンネルが完成していますが、それ以前はどうだったかは正確にはわかりませんが、ある文献によると山の尾根伝いに爽やかな風が吹く峠、とあります。
この道は渋滞もなく、天候さえ良ければ勝山市方向へのアクセスとしておすすめできるドライブコースです。
内山峠
石川県金沢市から富山県小矢部市へと繋がる国道359号線です。最高標高点は230mとそれほど高くありません。生活道路であり、両県の近隣の主要道となっています。
2024年1月の能登半島地震の際、峠の小矢部市側の道路が一部陥没し、しばらくは通行止めでした。初秋に通ってみたら迂回路ができていましたが、それ以外の箇所で一方通行があり、まだまだ普通に通れないなというのが感想です。
国道304号線との分岐、小矢部市側に一部民家が点在していますが、それ以外は山道であり、開けた気持ちの良い道です。峠のトンネルは普通に広いのですが、S時に畝っているうえ、アップダウンがあるので初めて通った方は戸惑うと思います、事実、この場所では事故が起きやすいです。通る方は注意してください。
それ以外は直線が多く、郊外の山、原っぱを走っているんだなあという気持ちが味わえます。
朴峠
富山県南砺市の国道304号線です。城端から五箇山へ抜けるトンネルを境に、坂とカーブが続きます。
城端側は眼下に城端や福光、西に視線をやると医王山を見ながらきれいな広い道を通ります。五箇山側は峠らしい登りとカーブです。
昔は大変な難所だったようで、40年程前に工事をしている最中に通ったことがありますが、それはもう泥道と砂ぼこりでして、車が汚れてがっかりした記憶があります。現在は大変きれいな道です。
旧朴峠は車で通ったことはありませんが、道はあるようです。ただ現在どうなのかは不明です。今度確かめようと思いますが、おそらくある程度までは通行できるものの、全部はダメなような雰囲気です。歩けば走破できそうです。
金沢井波線
石川県金沢市から富山県南砺市へ抜ける県道27号線です。特に峠と名前はついていませんが、まあ気持ちの良い道です。
金沢市は若松町~金沢大学角間キャンパスあたりから、南砺市は道の駅福光のやや南側から法林寺温泉を通るルートです。
このルート、金沢大学付近の信号を除いて信号は他にありません。ノンストップで走行できます。山ありトンネルありのなかなか楽しいルートです。この北側にある国道304号線より南砺市へ行くときは便利です。
一つだけ注意を。どこでもそうですが二俣町付近の直線登り坂でスピード取り締まりを行っている場合があります。アクセルを離しても速度が上がるような場所なのでちょっと頭の片隅に置いていてください。
天田峠
石川県河北郡津幡町と富山県小矢部市を繋ぐルートです。国道8号線から逸れてまた元に戻ることになります。国道のトンネルが約1kmですが、その上を昇り降りする峠です。トンネルは倶利伽羅トンネルという名前ですが、天田峠にありながら倶利伽羅というのはなぜでしょうか。広い意味でこの辺り一帯は倶利伽羅峠と呼ばれているようです。勿論、倶利伽羅峠自体は別の場所、天田峠よりやや南側にあります。
3km弱の峠で坂がきついですが、車、徒歩、自転車など何でもOKです。交通量自体も少なく、のんびり行くことができます。車でゆっくり走っても時間はかからないので思い出したよう訪れてもいいでしょう。
民家、畑、桜並木など短い距離でも里山といった様子が楽しめます。
五百峠
この場所はどちらかというと峠と言いながらあまり大きい声でおすすめできないところです(笑)
石川県小松市内から国道416号線を山側へ行くと尾小屋鉱山跡があります。近くには大倉岳高原スキー場もあります。その手前で右にカーブしている先が五百峠です。この先には丸山町とかがあり、そこへの道です。
この峠は山の途中の斜面を削って作ってあり、山の北側なので日陰です。冬は通行止めであり、実際通れるのは5月連休あたりから雪が降るまでです。
道は細く、すれ違いできない箇所も多くあります。また、ブラインドコーナーだらけでかなり危険です。それに急坂。それでも車や二輪車、ロードバイクなど少な目ではありますが割と皆さん利用されています。
この峠自体も楽しむことはできますが、どうせ行くなら県道43号線や44号線もおすすめです。43号線は大杉町に降りる林道ですが、この道もまた歩こうが自転車であろうが楽しいです。森林浴がてら楽しめます。
44号線は大日ダムへ繋がる道で、そのまま行くと白山市鳥越地区へ出ます。ダム湖の周囲を楽しめるし、開けた風景もいいです。
なお、車も自転車も走ったことはありますが、急坂が長いのでできればブレーキはディスクブレーキがおすすめです。一般のドラム式や挟むタイプだと焼けて煙が出ます。ゆっくり下れば問題ありませんが、時速10km程度の巡行でも無理がきます。試しにブレーキ解除してみるとあっという間に30kmは超えます。
このように峠をいくつかあげてみると標高は低いながらも結構楽しむことができる場所があると感じます。現在のところ(2024年11月)峠ステッカー自体、純石川県の峠はありませんが、いつの日か登録販売されることを期待しています。
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