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白山登山 ロングコース 加賀禅定道を行く

これは2014年に白山の加賀禅定道を辿った時のものです。2020年10月に改めて記事としました。また、2024年に加筆もしてあります。

※画像大量なのでデータ通信量にご注意。


それまで毎年日帰りですが室堂近辺へは行っていました。2013年の秋、知り合いに『加賀禅定道行ってきたよ』と言われ、行きたいという気持ちが増え、それではと想い行きました。

時は2014年9月某日。実はその2週間前に楽々新道、つまり岩間温泉から室堂に行こうとした計画だったのですが、体がばてて七倉の辻手前のくねくね坂を前にして断念しました。なので今回は気合が入っています。

目次

別当出合 0630出発

いよいよ出発です。ザックの重さは10kgを軽く超え、おそらく14kgくらいはあったと思います。軟弱な自分にとって重たい上にちゃんと登山できるのかと心配にもなります。

なんでこんなに重いのかといえば白山には水場があまりないんです。一応、室堂にはあるのですが、なるべく麓から持っていこうと思いました。4リットル分です。これで4kgです。

黒ぼことエコーラインの分岐点にて小休憩

あとは缶詰など。もちろんウヰスキー入りスキットルも。

室堂 1000到着

先は長いのと気持ちのせいでしょうか。割と楽に室堂到着です。一応体作りなどの準備はしてきましたからね。

ここまで水分をちょっとだけ減らしたので室堂横の施設にある蛇口から補給しました。

日帰りだと御前ヶ峰まで行くか、ここで昼食をとるのですが、5分ほど休憩後に出発しています。ここから御前ヶ峰を右手に原っぱを行きます。

大汝峰 1040到着

このあたりまでは池が見えたり、いくつかの分岐看板があったりして楽しいです。ちょうど車でドライブを楽しむ時、分岐に来ると『どっちかな』という、不安と期待の混ざった気分になりますが、登山でもそういう気分です。

七倉の辻まで

大汝峰あたりから七倉の辻までは風景がガラリと変わって楽しいです。

峰の懐を歩いていたかと思えば、すぐに視界が開けた。ハイマツを見下ろす広大な景色です。

大汝峰の横を行く
御手洗水鉢 とある
開けた風景が爽やか

七倉の辻 1238到着

さて分岐点です。間違えるといけません。ガスがかかっていて遠くは見えません。ここは初めて通過するのでなおのこと不安です。

一応スマホアプリにGPSを利用する地図アプリをインストールしてあり、元々は現在地や標高、工程を確認できるものです。里山で動作は確認していますが、どうでしょうか。電波の来ない、それでも里山で何度か使えることを確認しておりますので。

コンパス機能もあるので方角もなんとなく信用できそうです。結果としてうまく案内してくれたようです。

右上は四塚山か

四塚山 1250到着

山というより丘ですが、木はありません。あるのは積み上げられた石。

七倉の辻を振り返る
室堂から4km来たことがわかる

美女坂から天池 1300到着

このあたりはハイマツもあり、登山というより高原の散策といった気持でした。

ちょうどガスがかかっていたせいもあるけど、一体何処へ行くんだろうかという気持ちでした。やや風が吹いていて、辺りは静か。鳥の囀りも聴こえず、ガスの中を行く。足元は這松で何となくいい香り。時折、クマらしき糞があったりしてやや緊張の山行。

油池側へは登りがある。画像の右上へ行くことになる。

一応水場へ行ってみたが水はなかった。あてにならないね。

行く先を見る
来た道を振り返る

百四丈滝 1455到着

あいにくガスがかかっていて、最初はほとんど見えませんでした。時折薄っすらと姿を見せてくれていましたが突然ガスが切れ、見えました。もちろん音はごうごうと聞こえます。距離は1km程向こうだったように記憶しています。

さすがにここを下って行く元気はなく、体力温存しました。正直かなり疲れていました。

中央に見えるのが滝
iPhone5sのデジタルズームなのでご勘弁

ここで下からの登山者に一人出会いました。結局、室堂から奥長倉避難小屋までの今日の工程でこの人だけでした。そんな感じで非常に人は少ないです。

奥長倉山から避難小屋 1630到着

奥長倉山は山頂らしきものは目立ちません。よく探すとありました。登山道の一部なのと疲れ気味の気持ちからかもしれませんが感動は少な目。

このあたりから天候が悪化してポツポツ雨が降り始めました。雨具は持っていましたがあとちょっとなので急いて避難小屋まで。写真を撮るのも忘れて。

GPSアプリだとそろそろ見えても良さそうと思ったけどまだ見えない。雨もだんだん強くなってきた。周囲も暗くなって。

それからしばらく下ると建物の赤茶いろい屋根が見えてきます。それが奥長倉避難小屋です。

根元が腐って倒れていた。室堂より麓に近いのがわかります。

さて到着したら酒盛りです。缶詰、乾きもの、ウヰスキーをぬるい水で割ってでしたが、最高の孤独感で大満足。この孤独感と言うのは何と表現してよいかわかりませんが、寂しいとかそういうのとは全く無縁で、静かに時を過ごすという気持ちです。

先日里山のある場所へ名水を汲みに車で行ったのですが、そこは登山道でもあります。何となくライトが光っているので工事か何かかなと思っていたらトレイルランの訓練でしょうか。一人の男が山を走り下ってきました。クマ警報が出ている最中、それも暗くなった山です。そんな人は遭遇しても何とかするという気持ちなのでしょうか。私には無理です。

翌朝の下弦の月。

二階構造
北アルプスを望む
小松市あたりが見える

麓到着 ハライ谷まで 0538出発 0942到着

二日目は好天でした。奥長倉避難小屋を出て麓までの間にすれ違った人は5人。

画像中の緑の矢印ちょっと下あたりに避難小屋があるはず

一組目は4人の熟年グループ、あとは女性一人です。それくらい少ないんですね。

ちょっとびっくりしたのは女性一人のことです。割と美人だったのはいいとして、どこへ行くのかと尋ねると、室堂へ行ってそれから中宮道で中宮温泉まで行くとのこと。一泊かと問うと夕方までにという返事。まだ8時前なので可能だろう。

おそらくトライアスロンか何かをやっているような雰囲気だったのでなるほどと思いました。それにしても私には絶対にマネのできないことに感心しながら見送りました。参った。こっちはかなり疲れていいるというのに。

やーっと到着しました。ハライ谷へ到着です。

一里野高原の山頂あたりへ降りる加賀新道というのもありますが、今回は迎えに来てもらう意味もありここにしました。加賀新道だとちょっと短く、登りに使うといいです。次回はそこも行ってみたいと思います。

こんなところから出てくる
登った人のだろう

という山行でした。心に残る一人旅でした。また行きたいね。

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