峠ステッカーの対象となる峠として、この野麦峠はある意味スケールが大きいなと言うのが印象です。峠に至るまでの風景や部落など、なかなか里山らしい風景が続くのでそう感じたのかもしれません。小説や映画の[あゝ野麦峠]で有名になった場所でもあります。
野麦峠は岐阜県高山市から長野県松本市の県境にある県道39号線です。
この峠の楽しみ方は岐阜県側と長野県側で少し違います。岐阜県側は途中までは野麦峠下の村までの生活道路でもあるので国道から逸れてから暫くは普通の林道といった雰囲気があります。白樺林や明るい尾根を行くといった感じです。登りばかりかと思いきや下りがあったりと国道から逸れていくつかの小高い里山を越えているようです。
長野県側は如何にも峠といった感じで、ブラインドコーナー多め、坂もやや急、すぐ下が崖という感じです。こちら側のほうがやや距離としては短いです。
今回行ったのは11月3日。文化の日です。この日は晴れる確率が高いということですが、1週間前の天候では曇り時々雨でした。ところが11月2日は全国的に雨、特に北陸から関東にかけては豪雨でした。夜には止み、明け方には晴れとなっています。結果、晴れ、過去の確率ピッタリです。
前日が雨ということで落葉松の落ち葉が道いっぱいに落ちており、お助け小屋に着いた頃はタイヤハウスやマフラータイコなどにそれらがびっしりでした。これは下ったところで除去しました。そのままだとマフラーなどで過熱して焼けそうでした。
松葉の落ち葉と言うことで、辺りは清々しい香りが漂い、この時期らしい冷え冷えとした空気と相まって気持ちの良い峠越えです。
ところでこの野麦峠、峠ステッカーとして100番目ということで記念ステッカーがあるとのことで購入しました。が、3種類がセットにしてあるというもので、何か限定のステッカーではないようです。パッケージが記念ということですね。
朝頑張って行ったのでお助け小屋に到着したのが九時ちょっと前でした。しかしもう営業中ということで中のおじさんと少し話しました。その横にはここで採れたという開いた大きな松茸。匂いだけ久しぶりに嗅がせてもらいました。
いつもそうなのですが、峠にしろ食レポにしろ写真撮影を忘れます。なので今回もお助け小屋だけです。
そうそう、長野県側へ下るとき、前日の風雨のせいか倒木が道を塞いでいてちょうど通りかかった人たちと一緒に脇へ除けました。腐ってはいたけど太いところで直径40cmはありました。それがあちこち割れて飛散していました。
これまで何度かこの峠を通ったことはありますが、今回は約30年ぶり。こんなに長い行程でかつ、雄大な景色だったかと感心しました。そういえば前回は夜だったような気がします。
皆さんも是非おすすめします。11月10日だったかで閉鎖とあるので今度は来春ですね。
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